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アトピー性皮膚炎 Archive
アトピー性皮膚炎を考える⑩ (気圧の影響-その2)
- 2007-09-10 (月)
- アトピー性皮膚炎
下記のグラフは、兵庫県姫路市の2005年1月~2007年8月までの気圧変化を月毎に表したものです。 (気象庁データはこちら)

このグラフからは以下のことが読み取れます。◆冬は気圧が高い(赤〇印)
◆梅雨から夏にかけて気圧が低い(青〇印)
夏は太陽が照り付ける “高気圧” のイメージがあるのですが、意外にも気圧は低く、逆に寒い冬は気圧が高くなっています。この傾向はほぼ全国的に同じです。
ということは、副交感神経が高ぶったアレルギーは、梅雨から夏場にかけて症状が出やすいということになります。特に今年の7月は、過去2年をみても、最も気圧が低くかったため、患者さんにとっては辛い時期だったのではないでしょうか?
また、下記のグラフは、今年の7月から9月初旬の日毎の気圧変化を表したグラフです。

台風4号が最も接近した7/14の気圧は、今年の最低気圧987hPa、台風5号が最も接近した8/3の気圧は、1002hPaでした。そして、先週末9/6~7の気圧が995hPa。 ということで、先週末は台風並みに気圧が低くなったため、アレルギー症状がぶり返した方もおられると思います。気圧は温度や湿度のように簡単に調整することができません。どうしようもないことです。しかし、自分の体質を理解し、日々の生活習慣を変えること(アレルギーの“誘因”となるものを出来るだけ避けること)によって、副交感神経の余分な興奮を抑え、症状を出にくくすることは可能なのです。
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アトピー性皮膚炎を考える⑨ (気圧の影響-その1)
- 2007-09-10 (月)
- アトピー性皮膚炎
アレルギー症状(アトピー、喘息、リウマチ、帯状疱疹など)は、自律神経の副交感神経が異常興奮した時の症状です。この副交感神経は、いろいろなものに影響されます。それを“誘因”という言葉で説明してきました。“誘因” は主に食べ物に関することが多いのですが、今日は『気圧』の影響についてお話します。
アレルギー症状と関係するのは“低気圧”です。低気圧とは、周囲よりも気圧の低いところを言います。“何hPa以下が低気圧” といった定義はありません。低気圧は中心部分の気圧が低く、周辺に行くに従い気圧が高くなっています。よって、低気圧の区域内では、気圧の高い周囲の空気が中心に向かって吹き込み、また中心に向かって吹き込んだ空気は収束して上昇気流となります。空気の上昇により、断熱冷却が起こり、上空に雲を生じ雨や雪を降らせます。このため、低気圧内ではふつう天気は悪くなります。

『ええっー、気圧ごときで症状が変わるぅー』 と思っている方も多いと思います。しかし、気圧を侮ってはいけません。特にアトピーをはじめとするアレルギー症状の方は軽視しない下さい。
気圧は水圧と同様に、物を押しつぶすようにあらゆる方向から働きます。気圧が低いということは、押しつぶす力が小さく、空気の密度が小さい、すなわち『空気がうすい』 ということになります。高い山に登ると少し動いただけでも、息が苦しくなったり、頭痛や吐き気で困った方も少なくないはずです。これらも低くなった気圧が影響しているのです。
『空気がうすい』 ということは、取り込まれる酸素量が少なくなるということですから、体は、なるべく酸素を使わないように、血圧を下げ、心拍数を抑えた『低燃費モード』 に変わります。この『低燃費モード』 こそが、副交感神経優位の状態なのです。
リウマチの方が雨の日が判るというのは、この低気圧が接近することによって、気圧がだんだんと下がってきますので、副交感神経が普段よりも余計に興奮して、痛みを感じやすくなっているからなのです。
一年を通して、梅雨時期、台風接近時は、気圧が下がります。また、季節の変わり目は、気圧の変動期にあたり、日によって気圧が上下しますので、症状も一進一退の場合が多いのです。
ここで間違ってはいけないのは、低気圧が問題なのではありません。気圧ごときで症状が出たり出なかったりする体(自律神経のアンバランス)が問題だということです。
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アトピー性皮膚炎を考える⑧ (我が家の場合)
- 2007-09-05 (水)
- アトピー性皮膚炎
我が家の長男も生まれたときは酷いアトピーでした。でも今思えば、成るべくして成っていたのです。それは、お母さんの体質や食習慣、それに生まれた後の食習慣に“原因”や“誘因”を見ることができるからです。
そんな長男も今年は6年生です。見た目にはほとんど判りませんが、たまに甘い物を食べ過ぎると肘や膝の裏をかきむしってしまいます。甘い物を食べると痒くなるということは、本人が一番よく判っているので、最近ではあまり厳しいことは言わないようにしています。
保育園入園の頃(3歳頃)は無茶苦茶な食生活をしていました。保育園から帰ると、毎日おばあちゃんの家で甘いお菓子やジュース、そのため夜ご飯をあまり食べません。それなのに、寝る前には口当たりのよいアロエヨーグルトを必ず食べていました。休日にはマクドナルドのハンバーガー。ハッピーセットなんて毎回全種類のおもちゃを並べるほどを買っていました。今では信じられません。

もともと子供は副交感神経の方が優位になりやすく、アレルギー症状が出やすいものなのです。しかし、“誘因” である上記のような飲食物を食べ続けていればどうなるのか? 言わずもがなです。最近では自分もアトピーだったお母さんが子供のアトピーに悩んでいるといったケースも少なくありません。(我が家もそうでした) 妊娠中のお母さんの食習慣が赤ちゃんに影響するのは当たり前です。赤ちゃんの栄養の源であるオッパイもお母さんが食べる物を材料に作られていることを忘れてはいけません。赤ちゃんは一生懸命オッパイを吸います。良い意味でも悪い意味でも濃縮されたオッパイを体外に出しているわけですから、一番得しているのはお母さんかもしれません。(2人目にアトピーが少ないのは1人目に悪い物を出し切ったから?)
赤ちゃんのアトピーは、赤ちゃんはもちろん、お母さんも一緒に治療していきます。理由は、原因がお母さんの持って生まれた体質や生活習慣、特に食習慣が影響している場合がほとんどだからです。アレルギーの“誘因”を避け、成長の過程でだんだんと交感神経が高ぶることによって、自律神経のバランスがとれ、アレルギー症状は消えていきます。ここで、薬を使ってしまうと、自律神経のバランスが崩れ、『お手上げ状態(難治)』になってしまうのです。
東洋医学の道に進み、鍼や食養生の考え方を学ぶうちに、食生活が人間の体にどれほど影響しているか、食の乱れが病を作っていることを知ることができました。東洋の食養生には、現代の栄養学では計ることのできない尺度があります。やれカロリーだ!やれビタミンだ! と騒いでいますが、そんなもの超越した哲学を、昔の人は皆知っていたのです。
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アトピー性皮膚炎を考える⑦ (内か? 外か?)
- 2007-08-31 (金)
- アトピー性皮膚炎
結核は結核菌、コレラはコレラ菌、インフルエンザはインフルエンザウィルスというように、病気や不快な症状には必ず原因があります。
しかし、副交感神経の異常興奮が引き起こすアレルギー症状に関しては、その原因は、自分の“外”ではなく、自分の“内”にあることを認識するべきだと考えます。

原因が“内” (自分自身)にあるのに、“外” (医者・薬・アレルゲン)をいじったところで、解決にはつながりません。時間は掛かるかもしれませんが、自分の内にある “真の原因”と、それを引き起こしてしまう “誘因” を排除することが、アレルギー疾患への対処法なのです。
高ぶった副交感神経を鎮めて、逆の交感神経を高ぶらせてやれば、アレルギーは消えていくのです。
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アトピー性皮膚炎を考える⑥ (対症療法と原因療法)
- 2007-08-30 (木)
- アトピー性皮膚炎
※ 対症療法⇒ 西洋医学の基本的な考え方で、表面的な症状の消失または、緩和を目的とした治療法を指します。これは事故や怪我など救命救急を必要とする場合はその力を発揮します。
※ 原因療法⇒ 原因を取り除くことにより症状を改善する治療法です。その症状や病気の根本的な原因を取り除くため、時間も労力も掛かりますが、病気の根源を断つことができます。
対症療法では、病気の原因を放置することになるので、補助的な治療法と言えます。根本的な原因が解決されないと、必然的に症状は繰り返すことになるため、完治を目指すのであれば、原因療法との併用が必要になります。
現在皮膚科で行われているのは、ステロイド外用薬などを用いた対症療法です。そして、発症の原因を、卵、大豆、小麦、牛乳、ダニ、ハウスダストなどのアレルゲンだと主張しているのです。

しかし、何度も言っているように、これらは“誘因”であって“原因”ではありません。そんな些細なこと(ハウスダスト如き)でも反応してしまう自律神経、そして、そう成らざるを得ない胃腸の劣悪な環境にこそ原因があるのです。ここで注意しなければならないのは、今まで使っていたステロイド外用薬を急に止めてはいけないということです。長期間使用していた方が急に止めると、強烈なリバウンド症状で日常生活に支障が生じる方もおられます。
このリバウンド症状も、ステロイドに起因する自律神経のアンバランスによって起こる不快な症状の典型と言えるのです。
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