花粉症
花粉情報
新聞に花粉情報が載り始めたのはいつ頃だったんでしょう?
今日も近畿各地で 『非常に多い』 という予報が出ています(読売新聞 4月9日 朝刊)
この時期はマスクが離せないという方も少なくありません。患者さんの中には、去年まではどうもなかったのに、今年になって突然症状が・・・という方もいらっしゃいます。
でも、よーく考えてみて下さい。昔はこんなことなっかったですよね。何故こんなに花粉症が蔓延するようになったんでしょうか?
皮膚科に行っても、耳鼻咽喉科に行っても通り一遍の説明をされるだけだと思いますので、当院の臨床での症例を中心に花粉症の原因と対策、また予防法などをいくつかアップしていきたいと思います。
30年来の花粉症
30年来の花粉症
70歳 男性 主訴は腰痛と軽い花粉症。
腰痛で来られた患者さんですが、問診の時に興味深いお話をされたので、その時の内容を書きます。
この方は30年来の花粉症で、季節に関係なく鼻水と目の痒みに襲われていました。『花粉症の走り』だったと思われます。仕事は鉄工所を経営されていたそうで、毎日、溶接を行っていました。趣味はマラソンで各地の市民マラソンに参加していましたが、走り始めたきっかけは、『走っていると鼻が調子が良いから』 だそうです。

まず、溶接は炭酸ガス、ヘリウムガス、アルゴンガスなどの混合ガスが用いられるため、従事者は発生したガスを少なからず吸引してしまいます。人は炭酸ガスを吸い込むとどうなるか? 炭酸ガスは自律神経の副交感神経を高ぶらす性質があります。当然この方も副交感神経が異常に興奮した状態であったと推測されます。副交感神経の高ぶりはアレルギー疾患を助長しますので、一年中症状に悩まされていたとしても不思議ではありません。
そして、走っている時に鼻の調子が良くなるのは、走ると副交感神経の真逆の交感神経が興奮し、自律神経のバランスがとれて症状が治まっていたのです。
仕事を辞めて10年になるのですが、最近は症状は治まってきているとのこと。加齢による交感神経の高ぶりにより症状は緩和されているものの、生まれ持っての体質はこの歳になっても影響されているみたいです。副交感神経の興奮を抑える治療を続けることで、今年はずいぶん症状が楽になっているそうです。
甘い物好きの花粉症
甘い物好きの花粉症
55歳 女性 主訴は偏頭痛、肩、頚のコリ
この方は甘い物に目がありません。ケーキ、クッキー、アイスクリーム、飴・・・etc 料理の味付けも砂糖をよく使います。若い頃から血圧も低く、朝起きるのがつらいです。

口の中に入って 『あぁ、甘い!』 と感じた時点で自律神経は副交感神経の方に傾きます。ストレスを感じた時に甘い物を食べると解消されるというのは、『怒り』 『抑圧』 『不安』 といった感情は交感神経が高ぶることが多いので、食べることで副交感神経を興奮させ、バランスをとっているのです。
この方は別にストレスがあるわけではない(無意識のうちに感じているかもしれません)のですが、甘い物を常食する習慣がついていました。もともと低血圧で、普段運動しない生活が続いていますので、副交感神経が異常に興奮して、偏頭痛やアレルギー(花粉症)の症状が出ているのです。
交感神経を興奮させ、甘い物好きの食習慣を見直すことができるかがネックでしたが、糖尿病の予備軍ということもあって、はり灸治療が良いキッカケとなって全面的に改善して頂きました。今ではほとんど甘い物は口にしていないそうです。ウォーキングも始めました。そして、週に一度のはり灸と自宅での施灸を続けた結果、今年は花粉症の症状はもちろん、あれだけ悩まされた偏頭痛もどこかへ行ってしまいました。
雨の日の花粉症
雨の日の花粉症
41歳 女性
『雨の日の方が花粉症の症状がひどいんです。おかしいでしょ? 雨の日は花粉が飛んでいないはずなのに・・・』

花粉症の原因が 『花粉』 だと考えているから説明がつかないのです。スギ、ヒノキ、ブタクサなどの花粉は花粉症の原因ではなく、症状を引き起こす 『誘因』 に過ぎません。花粉症が自律神経のアンバランスで起こっていると考えればちゃんと説明が付きます。
雨の日は気圧が低くなっていますので、副交感神経の方が強く働いています。雨の日は誰しも憂鬱になりますよね。『雨かぁ・・・仕事行きたくないなぁ』てな感じです。でもほとんどの人は 『そんなことは言ってられない、さあがんばろう』 と真逆の交感神経を高ぶらせているのです。ここで『あぁ、やっぱりダメだぁ・・・休もう』 となると、自律神経は副交感神経が高ぶったままとなり、体調もスッキリせず、かえって症状が悪くなることも・・・
アレルギー体質の方は、低気圧が近づいてくると、もともと過敏な体質がますます過敏になり、何ともいえない不快な症状に悩まされます。花粉が飛んでいなくても鼻がムズムズなんてことも有り得るのです。
雨の日に症状がひどくなる花粉症のメカニズム、わかってもらえましたか? 相手が 『自然』 ですからどうしようもない?と思われるかもしれませんが、原因は自分の体の中にあるのですから、生活習慣を変えるだけで良い方向に向かいます。はり灸も体質改善のお手伝いができます。
花粉症? 私の場合
花粉症? 私の場合
時期外れではありますが・・・お正月の注連飾りを親父と一緒に作っていた時期がありました(下記写真をクリックして下さい)。季節はもちろん冬なんですが、その材料の藁(ワラ)が私にとって不快な症状の 『スイッチ』 となっていました。目の痒み、鼻水、喘息様の咳。特に咳は激しかったです。
子供の頃から甘い物が好きで毎日のように食べていました。自律神経のところでは副交感神経が高ぶりやすく、強いストレス状態の時は、全身に蕁麻疹が出たことも1度や2度ではありません。アレルギー症状の 『スイッチ』 は人それぞれです。甘い物、油脂食品、乳製品、花粉、ハウスダスト、炭酸ガス・・・でもこれらはあくまで 『スイッチ』 なんです。悪いのは 『回路』 すなわち、自分の体の中にある自律神経(内臓器)にあるのだと考えます。『回路』を組み替えることができれば、スイッチは入りません。
アレルギー症状改善のカギは、この 『回路』 の組み替え以外にありません。薬なんか使っても改善しません。これはアトピーと同じです。
写真を見るだけで花粉症
写真を見るだけで花粉症
『この時期になるとスギの木の写真を見るだけで鼻がムズムズしたり、目が痒くなるんよ』 という患者さん。下の写真をその方に見せるとたちまち症状が出ることでしょう。

花粉でもない、炭酸ガスでもない、甘い物でもない、低気圧でもない・・・ 自律神経の調節が上手く働かない人は家の中でスギの木の写真をみるだけで、副交感神経(アレルギーの神経)の 『スイッチ』 が入ってしまいます。
人の五感は良きにつけ悪しきにつけ自律神経に大きく影響を及ぼします。五感とは、目(視覚)、耳(聴覚)、舌(味覚)、鼻(嗅覚)、皮膚(触覚)のことを言います。写真を見て症状が出るというのは、花粉の悪いイメージが記憶に刷り込まれているのでしょう。視覚の情報だけで副交感神経が異常に興奮し、アレルギー症状となるのです。
嫌な花粉のイメージを払拭するためには、良いイメージを体験したり、普段から交感神経を高ぶらせる努力が必要だと考えます。一番手っ取り早いのは、汗をかくような運動をすることです。気温も上がってきました、朝少し早く起きてランニングやウォーキング(散歩)で生活習慣の改善に取り組んでみてはいかがでしょうか?
『花粉症』 ってなんなん?
『花粉症』 ってなんなん?
今回いろいろな患者さんの例で花粉症の原因が 『花粉』 ではないということが判って頂けたと思います。そもそも 『花粉症』 というネーミング自体がおかしいんです。
冬から春、夏から秋の時期は季節の変わり目で気圧の変動期にあたり、副交感神経が高ぶりやすくなっています。この時期にスギやヒノキの花粉が飛び始めるので、花粉が原因のように言われているだけなのです。
花粉症に限らず、アトピー、リウマチ、喘息などのアレルギー疾患に使用される薬は、ほとんどが 『ステロイド』 だと言われています。ステロイドは交感神経を高ぶらせる作用がありますので、表面的には症状が緩和されたように感じます。原因が自分の体の中にあることを理解していない患者さんは、長期で使用することになりますので、薬でしか自律神経のバランスを整えることができなくなってしまいます。これは体にとってはまさに異常事態であり、全く予期しない症状が出たりするのです。
ステロイドは救命救急の現場ではなくてはならないものですが、慢性のアレルギー疾患に使用するべきではないと考えます。
アレルギー症状の原因が自分の体の中にあることを認識し、薬(ステロイド)に頼ることなく自律神経のバランスを整えることが大事なのです。
副交感神経を高ぶらせる、甘い物、油脂食品、乳製品などを控え(症状がひどい方は絶対に食べない覚悟が必要!)、多少塩分を摂取する方が神経バランスをとることができます。

また、外に出て紫外線にあたり、汗をかくような運動をして交感神経を高ぶらせることも重要です。あったか堂では、はり灸治療で副交感神経を抑える治療をおこないますが、患者さんの薬に頼らず治そうとする『覚悟』 が治療に一番必要なのではないでしょうか。

ホーム
初めての方へ
ご予約
プロフィール
ブログ
Q&A
リンク















Prev.



