バンキー療法について
バンキー療法について
体にベタベタと丸い痕をつけた人を、温泉などで見かけたことはありませんか? あれは『バンキー(吸い玉)』という治療した証拠です。
バンキー療法は、皮膚にカップのようなものを当てて、その中の空気を抜くという治療法です。カップをあてたところの皮膚表面には血液(赤血球)が集まり赤くなってきます。それがカップを外した後もしばらく残っているというわけです。まあキスマークといっしょです。
バンキー療法の作用
1) 不要なものを強制的に排出
皮膚には外界から体内を守る保護作用、体温を調整する働き、不要なものを排泄する働きなどがあります、皮膚にカップを吸い付け、二酸化炭素を強制的に体外に排出することによって、新鮮な酸素を取り込みやすい状態を作ってくれます。
2) 血液循環改善による細胞の活性化
実際は、赤血球だけでなく、他の血液成分や血管、細胞、細胞間にあるものなどが膨らみ、皮膚表面まで押し上げられます。その結果、カップを外すと、一時的に膨らんだ血管内に血液が甦り、以前に増して血液の盛んな流れを作ります。これが血液改善をはじめとした細胞の活性化につながるわけです。
新たな血液の循環は、新鮮な酸素と栄養を運び込み、不要な炭酸ガスや老廃物を回収してくれます。この結果、体内の環境が整ってくるのです。
初めての方
初めてバンキーをされる方は、カップの痕(色素反応と呼んでいます)を気にして敬遠されがちですが、この色はいつまでも残るわけではありません。通常は5日から7日程度で消えますし、この反応を出すことが治療にもなっています。また、治療を繰り返し、健康になると、自然に薄い健康色のピンク色になり、色は出なくなります。色素反応は健康状態を現してくれるバロメーターでもあります。
瘀血とは?
東洋医学には『瘀血』という考え方があり、カップを吸い付けて色素反応が出るところは、この瘀血があると考えます。『瘀血』というのは、体の一部に留まって動かない異常な血液という意味で、あらゆる病気の原因と考えています。
『不通則痛、通則不痛』(ふつうそくつう、つうそくふつう)という言葉を聞いたことがあるでしょうか? これも東洋医学独特の考え方で、『通らざれば、すなわち痛む。通れば、痛まない』という意味なんですが、瘀血を通すことで痛みを和らげることができるのです。
瘀血の種類
血液や血液循環の障害には、さまざまな状態があります。一口に血液循環の滞りと言っても、渋滞して詰まっている状態もあれば、虚血的(血液が失われているような)な状態もあります。また、滞っている疲労物質や不要な物質の種類や程度も違います。そのため、バンキーによって現れる色の具合も人により、場所によりさまざまです。色の濃淡だけでなく、ムラになったり、固くなったり、水疱(水ぶくれ)が現れることもあります。
究極のデトックス(毒出し)
私たちが呼吸や食事、排泄を必要としているように、私たちの全身の細胞も呼吸や食事、排泄を必要としています。細胞に酸素や栄養を運び、不要な炭酸ガスや老廃物を回収しているのは血液です。そして、血液はホルモンや免疫にも関係しており、生命を維持する全身の細胞にとって最も大事なものなのです。
血液が滞ると体内の環境は悪化し、生命力は低下しています。新鮮な酸素も栄養も少なく、ゴミだらけ、有害物質だらけといった環境では病気になってもおかしくありません。瘀血は病気の温床となるだけではなく、その存在自体が病気そのものと言ってもいいと考えます。
私たちは、いくら薬で消毒したり殺菌したりしても、瘀血を解消していなければ、いつまでたっても本当の健康にはなれません。たとえ手術をして病変部を切り取ったとして、その後の瘀血の発生を食い止めない限り、再発の恐れもないとは言えないのです。この瘀血を、物理的な方法で解消する最も有効な方法が『バンキー療法』です。
はり灸にバンキー療法をプラスすることで、最近話題の自分の中の『未病』を知ってもらうことができると考えます。

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